バンド
バンドの人間関係はいつも、いつまでたっても不思議だ。友達のようだし、兄弟のようだし、恋人のようだし、家族のようだし、国のようだし、ただ単に偶然道端で知り合って呑んでる奴らみたいだし。じゃあハチノスのバンドマスターの俺は、今日遊びに行く場所を強く提案する奴で、長男で、彼氏で、父で、総理大臣で、ホームレスの大将なのだ。このバンドが進む先を明確に決めなければいけない。大変な役を選んじまった。しかし、選んじまったもんはしょーがない。取り返しは絶対に付かない。しかし俺は、そんな役割を常に意識してやるのは、しんどいから嫌なので、他のメンバーに甘える。この先も。バンドは、友達でも兄弟でも恋人でも家族でも国でも、偶然でも何でもない、俺が選んだ人間関係だ。言葉では書けない楽しさや寂しさや嬉しさや怒りや、他にもたぶん全部ある人間関係だ。言葉で何で書けへんかって?音楽やってるからに決まってるだろ。













